特許情報を活用したアライアンス候補先の探索方法については、多種様々な方法があります。
今回は、中小企業やベンチャー企業を候補先とした探索手法について、特許の専門的が知識がなくても、簡単にできる方法について解説します。
中小企業やベンチャー企業は、大企業と比べて特許出願件数が少ないため、分析しても埋もれてしまうケースがありますが、
PatentfieldのAIセマンティック検索や各機能を組み合わせて利用することで、出願件数が少ない企業を効率的に抽出できます。
以下の手順説明では、疑似テーマとして「製造現場の外観検査工程において、目視検査作業をAIにより自動化できる技術」を持った中小企業やベンチャー企業を探していきます。
なお、本記事は2022年8月のウェビナー「論文起点の特許調査~アライアンス先探索方法」から抜粋して作成しています。
より詳細をご覧になりたい方は、下記リンク先の動画と資料をご参照ください。
*アクセスには、Patentfieldの有料アカウントでのログインが必要です。
操作動画01(手順1)
操作動画02(手順2-4)
1.AIセマンティック検索を利用した検索条件の設定
1行目(
セマンティック検索):疑似テーマに近い特許出願の公開番号(
特開2017-211206)を入力します。公開番号でなくても、文章でも問題ありません。
文章例(製造現場の外観検査工程において、目視検査作業をAIにより自動化できる技術)2行目(出願日):アライアンス探索においては、現在進行形で同テーマの研究開発を行っている企業を探したいので、直近5年以内の特許出願を対象として検索します。
3行目(出願人 上場市場):今回は、中小/ベンチャー企業を候補としたいので、旧 東証1部の出願人をNOTで検索結果から排除しています。
2.特徴キーワード(JP:課題)の「等高線チャート」マップを描く
検索結果画面のマップ機能で、「特徴キーワード(JP:課題)」の「等高線チャート」を選択する。 また、「集計条件を設定」を選択し、表示件数を「100」に設定することで、マップ上に表示されるキーワード数を100に増やすことができます。
*
「特徴キーワード(JP:課題)」では、公報の「課題」の項目から特徴的なキーワードを抽出してマップ上に表示します。
3.等高線チャートマップから気になるキーワードをピックアップする
今回の疑似テーマでは、目視検査を自動化したいという設定のため、
等高線チャートマップから「目視検査」をピックアップしています。
マップ上の「目視検査」のキーワードをクリックして、検索ボタンをクリックします。
*マップ上のキーワードをクリックすると、検索条件にクリックしたキーワードが自動でセットされます。
4.出願人の「バーチャート」を表示して、候補先企業を探す
「目視検査」の再検索で、13件の検索結果が得られました。
13件の出願の出願人を表示して、候補先となる企業があるかどうかを探します。
候補となるかどうかは、以下のような方法があります。
・Google等の検索エンジンで、表示された出願人名(企業名)を検索して企業HPで事業内容をチェックする
・出願人の特許内容をチェックする