コマンド検索

コマンド検索

コマンド検索は、検索項目コードを使って複雑な検索式を組み立てる、専門家向けの検索モードです。フィルター(詳細)よりも細かい条件を指定でき、複数行に分けて母集団を組み立てることができます。検索項目コードの一覧は検索項目コードをご参照ください。

この記事でわかること

  • コマンド検索の入力欄(コマンド検索エディタ)の開き方と画面の見方
  • 新しいコマンド検索エディタの機能(入力補完、構文の色分け、式の検査、行ごとのヒット件数、ショートカット)
  • コマンド検索の入力書式(論理演算、フレーズ検索、IN検索、近傍検索、前方一致、下位分類、あいまい検索、範囲検索、不等号検索、コメント、セマンティック検索)
  • 検索式が意図どおりに動かないときの原因と対処
コマンド検索の書式は、全文検索モード(デフォルト)では受け付けません。検索項目コードを指定して検索するには、コマンド検索モードフィルター(詳細)を使用してください。

1. コマンド検索の開き方

コマンド検索の入力欄は、次の2か所から開けます。どちらも同じエディタです。

  • 詳細検索:画面上部の検索ボックスから「詳細検索」を開き、「コマンド検索」タブを選択します。
  • サイドナビ:検索結果画面の左サイドナビにある「コマンド検索」パネルを開きます。

詳細検索 →「コマンド検索」タブ。上段の「複数行の検索種別」「全行再計算」の下がコマンド検索エディタです。

2. 新しいコマンド検索エディタ

新しいコマンド検索エディタは、コマンド検索の入力欄を刷新したものです。検索項目コードの入力補完、構文の色分け、検索する前に間違いを知らせる式の検査行ごとのヒット件数を1つの入力欄にまとめています。これまで「検索項目コードを覚えていないと書けない」「書き間違えても検索するまで気づけない」といった点でつまずいていた操作を、エディタの中だけで完結できるようにしたものです。

従来の入力欄(旧エディタ)もそのままご利用いただけます。エディタ右上の旧エディタに戻すでいつでも切り替えられます(2-10. 旧エディタへの切り替え)。

2-1. 画面の構成

エディタ全体。上=ツールバー、中央=式の入力欄と右側の件数レール、下=検査の状態行・クイック例・ヒント。

場所内容
ツールバー(左)検索項目を挿入(検索項目コードの一覧から挿入)、近傍検索・範囲などの構文(構文テンプレートの挿入)
ツールバー(右)ショートカット(一覧の表示)、旧エディタに戻す(従来の入力欄への切り替え)
入力欄検索式を入力します。要素ごとに色分けされ、誤りには波線が表示されます。
件数レール(入力欄の右)行番号バッジ・その行のヒット件数・再計算ボタン・新しいタブで結果を開くボタン
状態行(入力欄の下)検査の結果(エラー/注意の件数)と、「最終行のみで検索」時のヒット件数
クイック例/ヒントよく使う式の雛形と、入力上の注意書き

入力欄の枠の右下をドラッグすると高さを変更できます。変更した高さは次回以降も保持されます。

2-2. 構文の色分け

入力した式は要素ごとに色分けされます。色は読み違いを減らすための表示であり、色そのものに検索上の機能はありません。

見え方意味
青の太字 CL:実在する検索項目コード
赤の太字 cl:検索項目として解釈されないコード(小文字、または存在しないコード)
橙の太字 L:1行参照(他の行の検索結果を指す)
橙 *N10 *I近傍検索・IN検索・あいまい検索などの構文(プラグマ)
緑 "…"連続一致(フレーズ)の値
黒の太字 AND OR ( )論理演算子・括弧(NOTは赤で表示されます)
グレーの斜体 // …コメント行(検索には使われません)

2-3. 検索項目コードの入力補完

検索項目コードは、1文字入力すると候補が表示されます。候補の左がコード、右が項目名です。コード(例:SU)でも項目名(例:「用途」)でも絞り込めるため、コードを覚えていなくても入力できます。

▶ 動作イメージ(自動再生):1文字入力すると候補が表示され、続けて入力すると絞り込まれます。TabキーでSUS:までが確定します。

  • Tabキーまたはクリックで確定すると、SUS:のようにコロンまで入力されます。
  • Enterキーは改行のままです。式を書きながら改行できるようにするため、候補の確定には割り当てていません。
  • 候補は最大50件まで表示されます。絞り込めない語では目的のコードが表示されないことがあります(項目名でも絞り込めます)。
  • 値を入力している最中(コロンの直後)には候補を表示しません。

入力済みの検索項目コードにマウスを乗せると、項目名・使用できるコードの書き方(短縮形/正式名)・値の入力形式が表示されます。

検索項目コードにマウスを乗せたときのツールチップ

コードにマウスを乗せると、項目名と値の入力形式が確認できます。

2-4. 検索項目を挿入(一覧から選ぶ)

ツールバー左の検索項目を挿入では、国・カテゴリからたどって検索項目コードをカーソル位置に挿入できます。項目名で検索することもできます。

▶ 動作イメージ(自動再生):「検索項目を挿入」を開き、項目名(例:「請求」)で絞り込んで請求の範囲 (出願/付与) (CL)を選ぶと、CL:がカーソル位置に挿入されます。

国・カテゴリからたどって選ぶこともできます。

2-5. 近傍検索・範囲などの構文テンプレート

ツールバーの近傍検索・範囲などの構文から、書き方を覚えていなくても構文の雛形を選んで挿入できます。挿入後はTabキーで入力欄(語1・語2など)を移動できます。値の先頭で*を入力しても、同じ雛形が候補に表示されます。

▶ 動作イメージ(自動再生):「近傍検索・範囲などの構文」から雛形を選ぶと*N10"…"が挿入され、続けて語を入力できます。

メニューには連続一致・IN検索・近傍検索・範囲指定の雛形が並びます。

2-6. 行ごとのヒット件数

入力欄の右側の件数レールに、行番号バッジと行ごとのヒット件数が並びます。虫めがねアイコンでその行だけを再計算し、矢印アイコンでその行の検索結果を新しいタブで開けます。

▶ 動作イメージ(自動再生):行末でEnterを押すと件数が入ります。その行を編集すると件数に取り消し線が付き、虫めがねアイコンで再計算すると最新の件数に戻ります。

項目動作
件数が計算されるタイミング①行末でEnterを押したとき ②その行の虫めがねアイコンを押したとき ③入力欄の上の全行再計算を押したとき。エディタを開いただけでは計算されません。
まだ計算していない行と表示されます。
計算後に編集した行件数に取り消し線が付き、数字が古いことがわかります。
合計のヒット件数検索種別が「最終行のみで検索」のときだけ、状態行に「検索実行時のヒット件数(最終行)」として表示されます。全行AND検索・全行OR検索では、行ごとの件数から合計が決まらないため表示されません。
行との対応の確認件数レールの行にマウスを乗せると、対応する式の行がハイライトされます。
件数は行ごとに実際の検索を実行して数えています。重い検索式では時間がかかることがあり、全行再計算では行数分の検索が実行されます。

2-7. 行の操作とショートカット

ショートカット一覧のツールチップ

ツールバー右の「ショートカット」にマウスを乗せると一覧が表示されます。

▶ 動作イメージ(自動再生):Shift+Alt+↓ で行を複製すると、以降の行番号がずれるのに合わせてL:1 AND L:2L:2 AND L:3へ自動的に振り直されます。続いて Cmd(Ctrl)+ / で行を無効化しています。

キー操作動作
Tab入力補完の確定
Cmd(Ctrl)+ /行の有効・無効を切り替える(行頭に//を付ける/外す)
Alt + ↑ ↓行の移動
Shift + Alt + ↑ ↓行の複製
行番号をクリックその行を選択
行を動かしても行参照が壊れません。行の移動・複製・削除・挿入によって行番号がずれた場合、他の行に書かれたL:1のような行参照は自動的に新しい行番号へ振り直されます。ただし、いま編集している箇所に含まれる参照は書き換えません(入力中の値を変更しないため)。また、削除された行を指していた参照も書き換えません。

2-8. クイック例

入力欄の下のクイック例をクリックすると、その式がカーソル位置に挿入されます。「同義語をまとめる」「請求項のフレーズ」「2語を近くで探す(近傍検索)」「複数の国を指定」「出願日で期間指定」「IPCで絞り込む」「出願人で絞り込む」「条件を除外する」「行を組み合わせる」の9種類があります。「行を組み合わせる」の例は、そのとき入力されている行数から生成されます(例:2行あればL:1 AND L:2)。

2-9. 式の検査(書く前に間違いに気づく)

入力が止まると自動的に検索式が検査され、エラー(赤)注意(オレンジ)が波線で表示されます。状態行には指摘の件数が表示され、クリックすると最初の指摘箇所へ移動します。

▶ 動作イメージ(自動再生):小文字の項目コードとAND NOTを含む式を入力すると指摘が表示され、CL:太陽電池 NOT TI:燃料電池に書き直すと「構文は正しく、検索できます」に変わります。

3行それぞれに検査の指摘が波線で表示された状態

1行目=小文字のコードと「AND NOT」、2行目=閉じ括弧がない、3行目=存在しない行への参照。

波線にマウスを乗せると、何が起きるか・どう書けばよいかが表示されます。

指摘の波線にマウスを乗せて表示された説明

この検査がもっとも役立つのは「エラーにならない間違い」です。検索式は、書き方を間違えても検索エラーにならず、その条件が黙って無視されることがあります(小文字の検索項目コード、全角のコロン、値のない項目指定など)。式は正しく見えるのに母集団だけが変わるため、従来は気づく手段がありませんでした。この検査はその箇所を名指しで指摘します。

検査で指摘される内容(エラー) 検索エラーになる、または条件が壊れる書き方です。

指摘内容と対処
小文字の検索項目コードcl:のように小文字で書くと検索項目として解釈されず、無視されますCL:と半角大文字で入力してください。
AND NOT / OR NOT検索エラーになります。A NOT Bと書いてください。
行頭のNOT無視されるため、除外になりません。
括弧の直後のNOT検索エラーになります。A NOT (B)のように括弧の外に出してください。
括弧の対応閉じ括弧がない/開き括弧がない/中身が空の括弧。
演算子の連続・行末の演算子AND ANDのような連続、行がANDで終わっている、など。
(の直後の演算子無視されます。
値のない検索項目指定KWD:の直後に値がないと、項目指定が無視されて全文検索になります
全角のコロン・括弧区切り・グループとして扱われません。半角で入力してください。
短縮形でしか書けない項目ファミリー結合などはFMM:のように短縮形でのみ解釈されます。
行参照の循環互いに参照し合う行があると検索エラーになります。
壊れたスコア調整$がスコア調整演算子として解釈され、検索エラーになります。

検査で指摘される内容(注意) 検索自体は実行できますが、意図と違う結果になりうる書き方です。

指摘内容と対処
存在しない検索項目コード検索項目として扱われず、その条件は無視されます。
出力専用の項目表示用の項目のため、検索条件としては無視されます。
存在しない行・空行への参照無視されるか、意図しない動作になります。
自分自身の行への参照無視されます。
最終行から参照されていない行検索種別が「最終行のみで検索」の場合、その行は検索に使われません。
小文字混じりの演算子Andなどは演算子ではなく、キーワードとして検索されます。
テキスト項目での前方一致長文テキスト項目では*による前方一致は使えず、0件になります。
行頭の演算子・$の解釈行頭のANDは無視される、$はキーワードではない、など。

複数行を入力していて、最終行からL:行番号で他の行につないでいない場合、状態行に「最終行だけで検索します」と表示されます。これは間違いの指摘ではなく、検索種別が「最終行のみで検索」のときの動作を案内するものです。

検査は「書き方」の検査です。構文として正しくても、結果が0件になる式や、意図と違う母集団になる式は検出できません。母集団の妥当性は、行ごとのヒット件数(件数レール)で確認してください。また、検査でエラーが表示されていても検索の実行自体は止まりません。

2-10. 旧エディタへの切り替え

エディタ右上の旧エディタに戻すで、いつでも従来の入力欄に戻せます。戻したあとは、入力欄の上に表示される新エディタ(β)を使うで再び切り替えられます。

切り替え後の旧コマンド検索エディタ

旧エディタ。行ごとの件数は表示されますが、行番号バッジ・式の検査・入力補完はありません。

  • 切り替えても入力中の式は消えません。行ごとのヒット件数も引き継がれます。ただし、件数が0だった行と未計算の行は、切り替え後は未計算()の表示に戻ります。
  • 新旧の選択はブラウザごとに保存されます。別のPC・別のブラウザ・シークレットウィンドウでは、既定である新しいエディタが表示されます。
  • 詳細検索とサイドナビの両方にエディタが表示されている場合、切り替えは同じ画面内の両方に即時反映されます。

2-11. 新エディタと旧エディタの違い

項目新しいエディタ旧エディタ
検索項目コードの入力入力補完・一覧からの挿入・ツールチップ手入力(別途マニュアルを参照)
構文の色分け検索項目コード・演算子・値・行参照・コメントを区別汎用の色付けのみ
式の検査書いた端からエラー・注意を表示なし(検索して初めてわかる)
行ごとのヒット件数行番号バッジ+件数+再計算+新しいタブ。未計算・古い値の区別あり件数とボタンのみ
行の操作移動・複製・有効/無効のショートカットなし
行参照(L:n)の追従行の増減に合わせて自動で振り直しなし(手で修正)
入力欄の高さドラッグで変更でき、次回も保持内容に応じて自動

3. 入力書式

{検索項目コード}:{検索クエリ}

検索項目コードと検索クエリを半角コロン(:)で区切って入力します。検索項目コードが省略された場合は keywords(KW)と同じ意味となり、名称/要約/請求の範囲/明細書/審査官フリーワードを横断的に検索します。

検索項目コードは半角の大文字で入力してください。小文字(例:cl:)は検索項目として解釈されず、その指定は無視されます。

3-1. 論理演算

論理積 AND and 指定なし
論理和 OR
論理否定 NOT not

AND・OR・NOT などの論理演算子を指定できます。指定しなかった場合は AND として扱われます。

AND NOTOR NOTという書き方は検索エラーになります。除外はA NOT Bと書いてください。括弧を使う場合はA NOT (B)のように、NOTを括弧の外に出します。

3-2. グルーピング

半角の括弧()でグルーピングできます。

(CL:太陽 OR CL:電池) AND (CL:ソーラ OR CL:パネル)

3-3. 行番号を指定しての集合検索

コマンド検索では複数行を入力できます。L:{行番号}と入力することで行を指定し、母集団を組み合わせて論理演算できます。

太陽電池
ソーラーパネル
L:1 OR L:2

上記の例は、以下と同じ意味です。

太陽電池 OR ソーラーパネル

行番号(L:N)のほかに、上位件数(R:N)や検索式タグ(T:タグ_グループ)を指定して複数の検索条件を組み合わせることもできます(入力欄の下のヒントにも同じ案内が表示されます)。

((L:1 OR L:2) R:30 T:S1_G1)

3-4. 複数行での検索種別

コマンド検索で複数行を入力した場合、デフォルトでは最終行のみが検索に利用されます。検索フォーム上部のラジオボタン(「複数行の検索種別」)で、最終行のみで検索全ての行をAND検索全ての行をOR検索を切り替えられます。

検索フォーム上部の「複数行の検索種別」。左から「最終行のみで検索」「全ての行をAND検索」「全ての行をOR検索」。

「最終行のみで検索」を選んでいる場合、最終行から参照されていない行は検索に使われません。新しいエディタでは、この状態を状態行の「最終行だけで検索します」という案内と、該当行への「注意」の指摘で知らせます。

3-5. 行単位での検索ヒット数の取得

行ごとに右端のボタンをクリックすると、その行のヒット件数を確認できます。新しいエディタでは、行末で Enter を押したときにも件数が計算され、全行再計算ですべての行をまとめて再計算できます。詳しくは「2-6. 行ごとのヒット件数」をご参照ください。

3-6. 完全一致検索/部分一致検索

検索項目コードと検索クエリをコロン(:)のみでつないだ場合、検索項目コードによって部分一致検索か完全一致検索かが変わります。原則として長文テキスト系は部分一致検索、その他は完全一致検索となります。

  • 部分一致:検索キーワードを「含む」ものを検索します。
  • 完全一致:検索キーワードと「一致する」ものを検索します。

たとえば以下は、請求の範囲を対象に "太陽電池" という文字列が「部分一致」するものを検索します。

CL:太陽電池

以下は、出願人(JP: 最新)を対象に "国立大学法人京都大学" という文字列が「完全一致」するものを検索します。

AMAPP:国立大学法人京都大学

検索項目によって検索種別が異なります。各検索項目の検索種別は検索項目コードをご参照ください。

3-7. フレーズ検索(連続一致)

検索クエリを半角ダブルクォーテーション(")で囲むと、連続して出現するもののみを検索できます。たとえば以下は、"solar panel" という文字列が連続して出現する文献を検索します。

"solar panel"

一方、以下は solar と panel が同一文献に出現していれば、あいだに他の単語があってもヒットします。

solar panel

3-8. IN検索

コマンド検索でOR検索をつなげる場合、通常はそれぞれに検索項目コードを付ける必要があります。

(CL:太陽 OR CL:電池) AND (CL:ソーラ OR CL:パネル)

*I"word1 word2.."という書式を用いると、1つの検索項目コードで「いずれかの単語が含まれる場合」を表現できます。以下は上記のORと同じ意味です。

CL:*I"太陽 電池" AND CL:*I"ソーラ パネル"

IN検索とフレーズ検索を組み合わせる場合は、ダブルクォーテーションの前にバックスラッシュ(\)を入力する必要があります。

KW:*I"PHOTOVOLTAIC \"solar panel\""

上記の例は、単純にOR検索で書くこともできます。

KW:PHOTOVOLTAIC OR KW:"solar panel"

3-9. 近傍検索

指定した語どうしが近い位置に出現する文献を検索します。*N10"変換効率 向上"のように書きます。書式の詳細(数値の意味を含む)と操作方法は近傍検索をご参照ください。新しいエディタでは、ツールバーの近傍検索・範囲などの構文から雛形を挿入できます。

KWD:*N10"変換効率 向上"

3-10. 前方一致検索

完全一致系の検索項目コードでは前方一致検索も行えます。たとえばIPCで前方一致検索をする場合は以下となります。

IPC:G06F*
長文テキスト系(部分一致)の検索項目では*による前方一致は使えず、0件になります。新しいエディタでは、この書き方に「注意」の指摘が表示されます。

3-11. 下位分類検索

IPC・FI・Fタームでは、末尾に半角ドット(.)を付けることで、ドット下位分類をまとめて検索できます。

  • FIの場合、分冊識別記号、ファセット分類記号も含みます。
  • Fタームの場合、付加コードも含みます。

たとえば以下の例では、"G06F19/00 G06F19/10 G06F19/12 G06F19/14 G06F19/16 G06F19/18 G06F19/20 G06F19/22 G06F19/24 G06F19/26 G06F19/28" の分類で検索されます。

IPC:G06F19/00.

3-12. あいまい検索

完全一致系の検索項目コードではあいまい検索も行えます。編集距離というアルゴリズムを用いて、多少の表記揺れを許容して検索できます。数値は最大で許容可能な編集距離で、大きいほど文字が多く異なっていてもヒットします。以下は出願人(JP: 最新)で3文字以内の表記揺れを許容する例です。この例では "マイクロソフト コーポレイション" もヒットします。

AMAPP:*F3"マイクロソフト コーポレーション"

あいまい検索ができるコードは検索項目コードをご参照ください。

3-13. 範囲検索

数値や日付データでは~を使うことで範囲検索ができます。以下は出願日が2011年1月1日から2011年3月1日を検索する例です。

AD:2011-01-01~2011-03-01

日付の場合は、年月日をハイフンで区切る必要があります。

3-14. 不等号検索

数値や日付データでは><=などの不等号を使えます。以下は出願日が2011年1月1日以降を検索する例です。

AD:>2011-01-01

3-15. コメント

半角スラッシュを2つ並べる(//)ことでコメントを付けられます。//以降の文字列は検索に影響しません。

KW:太陽電池 //KWの検索対象は、タイトル、請求の範囲、明細書、審査官フリーワード

新しいエディタでは、Cmd(Ctrl)+ /で行の先頭に//を付けたり外したりでき、行を一時的に無効化しながら母集団を試せます。コメント行はグレーの斜体で表示されます。

3-16. セマンティック検索

SE:{クエリ}という書式で、特定の文献または自然文に類似する文献を検索できます。以下の例では、出願番号が "JP20090253196" に似ている順の上位10,000件(セマンティック検索オプションの出力件数)が検索されます。

SE:"AN:JP20090253196"

明細書を含まないタイトル/要約/請求の範囲で類似検索する場合は、SEC:{クエリ}という書式が使えます。

SEC:"AN:JP20090253196"

コマンド検索で絞り込んだ母集団に対し、特定の文献または自然文に類似する関連順にソートすることもできます。以下は、太陽光パネルで検索した結果を、出願番号 "JP20090253196" の文献に関連する順でソートする例です。

太陽光パネル
SE:"AN:JP20090253196"
L:1 AND L:2
セマンティック検索を行う前の母集団が1万件(セマンティック検索オプションの出力件数)〜10万件を超える場合、計算量を落とすためにセマンティック検索では似ていないものを除外します。母集団が1万件〜10万件以下の場合は、絞込を行わず、類似度のみがスコアに反映されます。

番号の後に@CLを付けると、比較する文献の請求の範囲と類似する文献を検索できます。SEC:{クエリ}の場合は比較元も比較対象も明細書のワードを含みませんが、SE:"番号@CL"の場合、指定した文献は明細書のワードを含まず、比較対象は明細書のワードを含みます。

太陽光パネル
SE:"AN:JP20090253196@CL"
L:1 AND L:2

任意の自然文を指定することもできます。

太陽光パネル
SE:"自然エネルギーである太陽光発電は敷地面積が広く大規模でありその清掃などのメンテナンスは人手で行うことは難しい。そこでごく簡単な設備で日本の四季にあわせて無人で清掃、除雪をおこなう。【解決手段】水上から水下方向にガイドレールを2本配置し、そのガイドレールに直角に、平行移動するワイパー棒を上から下に動かずことにより、太陽光発電パネルの表面を摩擦して汚れを落とす。このとき汚れを浮かす水はパネルに降った雨水を貯水し、ワイパー棒からスポンジで擦り付けるものとする。冬は凍結していないときに上から下まで冬用ワイパーを動かすことにより、除雪する。"
L:1 AND L:2

複数の文献番号を指定することもできます。

太陽光パネル
SE:"AN:JP20090253196 AN:JP20140165025"
L:1 AND L:2

複数のセマンティック検索コマンドをANDでつないで、類似母集団を論理演算することもできます。

太陽光パネル
SE:"AN:JP20090253196"
SE:"AN:JP20140165025"
L:1 AND L:2 AND L:3

4. コマンド検索の検索サンプル

複数行と行参照を組み合わせて母集団を組み立てる例です。

FI:G06T7/00. //画像分析
FI:G06T11/00. //画像表現の生成
FI:G06N3/02. //ニューラルネットワーク
FT:5B057AA07. //医療用画像処理
KWD:*ONP8"(画像) (医療 診断 治療)" OR KWD:医療画像
KWC:*I"機械学習 ディープラーニング"
KWC:*I"CT MRI X線"
(L:1 OR L:2 OR L:3) AND L:4
(L:1 OR L:2 OR L:3) AND (L:5 AND L:6 AND L:7)
L:8 OR L:9

新しいエディタでは、この例のように行数が多い式でも、件数レールで行ごとのヒット件数を確認しながら組み立てられます。また、行をAlt + ↑ ↓で並べ替えてもL:nの参照は自動で振り直されます。

5. 検索式が意図どおりに動かないとき

コマンド検索でよくある原因と対処です。新しいエディタでは、これらの多くが入力中に波線で指摘されます。

症状考えられる原因対処
検索項目を指定したのに全文検索の結果になる検索項目コードが小文字(cl:)、存在しないコード、または全角のコロンを使っている。あるいはKWD:のように値が空になっている。検索項目コードは半角の大文字で入力し、コロンも半角にします。値が空の項目指定は削除します。
除外したはずの条件が除外されていないAND NOTOR NOT、行頭のNOT、括弧直後のNOTを使っている。A NOT BA NOT (B)の形に書き換えます。
検索エラーになる括弧が対応していない、演算子が連続している、行が演算子で終わっている、行参照が循環している、スコア調整($)の書き方が壊れている。状態行の指摘をクリックして該当箇所へ移動し、修正します。
複数行書いたのに一部の行が効いていない検索種別が「最終行のみで検索」で、最終行からL:行番号でつないでいない行がある。最終行でL:1 AND L:2のようにつなぐか、検索種別を「全ての行をAND検索/OR検索」に変更します。
前方一致(*)で0件になる長文テキスト系(部分一致)の検索項目で前方一致を使っている。前方一致は完全一致系の項目(IPC・FIなど)で使用します。
L:1などの参照がずれた旧エディタで行を並べ替えた。新しいエディタでは行の移動・複製・削除に合わせて自動で振り直されます。旧エディタでは手で修正します。
行ごとの件数が古い数字のまま件数を計算したあとにその行を編集した。取り消し線が付いている行は、虫めがねアイコンまたは全行再計算で再計算します。

6. よくある質問

Q. 新しいコマンド検索エディタが表示されず、従来の入力欄のままです。

A. 過去に旧エディタに戻すを選択している場合、その環境では旧エディタのままになります。入力欄の上に表示される新エディタ(β)を使うから切り替えてください。この選択はブラウザごとに保存されるため、切り替えは使用中のブラウザで行う必要があります。

Q. 検査でエラーが表示されていても検索できますか。

A. 検索の実行自体は止まりません。ただしエラーの指摘は「検索エラーになる」「条件が無視される」書き方に対するものなので、そのまま検索すると意図と違う結果になります。状態行の文言をクリックすると最初の指摘箇所へ移動できます。

Q. 行ごとのヒット件数はいつ計算されますか。

A. ①行末で Enter を押したとき、②その行の虫めがねアイコンを押したとき、③全行再計算を押したときです。エディタを開いただけでは計算されません(そのつど検索が実行されるためです)。

Q. 合計のヒット件数が表示されません。

A. 合計件数(「検索実行時のヒット件数(最終行)」)は、検索種別が「最終行のみで検索」のときだけ状態行に表示されます。「全ての行をAND検索」「全ての行をOR検索」では、行ごとの件数から合計が決まらないため表示されません。

Q. 行を並べ替えるとL:1などの行参照がずれませんか。

A. 新しいエディタでは、行の移動・複製・削除・挿入に合わせて自動的に振り直されます。ただし、いま編集している箇所に含まれる参照と、削除された行を指していた参照は書き換えません。

Q. 旧エディタに戻すと入力中の式は消えますか。

A. 消えません。入力中の式はそのまま引き継がれます。行ごとのヒット件数も引き継がれます。ただし、件数が0だった行と未計算の行は、切り替え後は未計算()の表示に戻ります。

Q. 別のPCで開いたら新しいエディタに戻っていました。

A. 新旧の選択はブラウザごとに保存されるため、別のPC・別のブラウザ・シークレットウィンドウでは既定である新しいエディタが表示されます。旧エディタを使いたい場合は、その環境で改めて旧エディタに戻すを選択してください。

Q. 入力補完に目的の検索項目コードが出てきません。

A. 候補は最大50件まで表示されます。絞り込めない語では目的のコードが表示されないことがあります。コードだけでなく項目名(例:「用途」「請求項」)でも絞り込めますので、項目名で入力してみてください。ツールバーの検索項目を挿入から国・カテゴリをたどって選ぶこともできます。

Q. 検査を通れば検索結果は正しいと考えてよいですか。

A. いいえ。検査は書き方の検査です。構文として正しくても、結果が0件になる式や、意図と違う母集団になる式は検出できません。母集団の妥当性は行ごとのヒット件数と実際の検索結果でご確認ください。

Q. 全行再計算に時間がかかります。

A. 行ごとの件数は、行ごとに実際の検索を実行して数えています。全行再計算では行数分の検索が実行されるため、重い検索式や行数の多い式では時間がかかります。必要な行だけ虫めがねアイコンで再計算することをおすすめします。

検索項目コードの一覧は検索項目コード、近傍検索の詳細は近傍検索をご参照ください。