再公表特許の廃止に伴う対応

再公表特許の廃止に伴う対応

概要

日本特許庁の公報システム刷新の発表に伴い、2022年1月22日から再公表特許が廃止されました。
再公表特許は、日本特許庁に出願された日本語の国際出願について、国際公開後に、日本特許庁が国内向けに発行する公報です。
これまでは、先行技術調査に必要な技術情報の提供を目的とする行政サービスとして公開特許公報に収録されていましたが、法律上の公報ではないため、上記のとおり廃止となりました。

Patentfieldでは、再公表特許の廃止に伴い、独自に再公表特許相当の公報を新たに新設して、対応をしています。
実装されている独自再公表の内容や注意点は以下のとおりです。

独自再公表の例

独自再公表の内容・注意点

独自再公表の発行タイミング:PCT国際公開されており、かつ日本に国内移行されて出願番号が付与されたとき
公開種別:A0 *独自再公表用の種別
公開日:国際公開日
出願番号:日本に国内移行されて付与された出願番号
公開番号:国際公開番号相当の番号 *例)国際公開番号:WO2022030606 → 独自再公表の公開番号:JPWO2022030606
IPC:PCT国際公報と同等のIPCを付与
FI:月1回、特許庁から発行されるデータを元に付与 *A0公報発行時点ではIPCのみ付与されています。
Fターム:登録公報発行時に付与

Emailアラート(SDI配信)機能を利用している場合の注意点

日本に国内移行されて、特許標準データ(経過情報)により出願番号が付与された週に独自再公表がSDI配信されます。
・独自再公表の発行時点ではIPCのみが付与されているため、検索条件にFI・Fタームが含まれている場合は、原則SDI配信の対象外となります。
・検索条件によっては、PCT国際公開時と独自再公表の発行時に、重複して同じ公報内容のSDI配信がされます。
*2022/7/22配信分から適用されます。
    • Related Articles

    • Emailアラート(SDI配信)

      検索条件を保存することができ、さらに、保存した検索条件を定期的に実行し、検索結果をE-mailで配信することができます。 配信頻度:週次 or 月次(どちらか選択) 週次:毎週月曜日に配信 月次:初回のみ翌週に配信し、以後は毎月第1月曜日に配信 *月曜日が祝日・社休日にあたる場合は、翌営業日に配信します。 *長期休暇(GW、夏季休暇、年末年始)の場合は未配信分をまとめて配信します。(直前に、別途お知らせします) ...
    • Emailアラート(SDI配信数)増加

      概 要 標準プランでは、SDI配信できる件数は、10件が上限となっています。 『Emailアラート(SDI配信数)増加』オプションにより、SDI配信できる件数を、10件単位で増加できます。 50件に増加すると、SDI配信数を50件まで設定することができます。 ※配信件数は最大50件(増強数:+40件)まで増強可能 ※51件以上はお問い合わせください なお、「配信件数」は「SDIの設定数」となりますので、1件のテーマを、複数人に対して配信する場合でも、 ...
    • Emailアラート(SDI配信)の配信件数と「続きを見る」で表示される件数が異なる

      Patentfieldでは、保存した検索条件を定期的に実行し、検索結果をE-mailで配信するSDI配信機能があります。 Emailアラート(SDI配信)を設定している検索条件によっては、Emailアラートでメールに表示されている配信件数と、メール下部の「続きを見る」をクリックし、Patentfield上で表示されるヒット件数が異なる場合があります。 特許庁から提供されている公報データと標準データ(書誌・経過情報)の提供タイミングにタイムラグがあることが、主に起因しています。 ...
    • 検索条件・メール通知設定

      保存したSDI配信を確認することができます。 SDI配信の詳細は、こちらをご参照ください。操作方法 保存した検索条件の確認方法 「マイアカウイント」の「検索条件・メール通知設定」をクリックすると、保存した検索条件が表示されます。「タイトル(保存名)」の左横にある「検索(虫眼鏡)」をクリックすると、最終ヒット数の検索結果画面に移ります。 検索条件の削除 ...
    • 配信先設定

      E-mail配信先を追加することができます。 E-mail配信を利用する機能:監視設定、検索条件・メール通知設定(SDI配信) 操作方法 追加したいE-mailアドレスを入力して、「追加」をクリックします。