最先出願日・最先出願年

最先出願日・最先出願年

最先出願日・最先出願年

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書誌事項の最先出願日、集計項目を「出願年」と「最先出願年」に切り替えて比べる操作、「最先出願日 - 昇順」で並べ替える操作を、動画(約1分7秒)でご覧いただけます。

※音声はありません。字幕でご覧ください。


検索・並べ替え・集計・出力に使える新しい項目「最先出願日」「最先出願年」を追加しました。PFパテントファミリーでいちばん古い出願日(公報の無い優先権の基礎・原出願を含む)を、ファミリーの文献すべてに同じ値で持たせた項目です。

文献ごとの出願日・優先日では、同じ発明から分割・継続・各国移行で後から出た文献が、後の年に数えられます。最先出願日を使うと、分割や継続で後から出た文献もファミリーの出発点(いつ生まれた発明か)の日付で絞り込み・並べ替え・集計できます。

この記事でわかること

  • 最先出願日の値の決め方と、出願日・優先日・遡及日との違い
  • フィールド検索・対象期間・コマンド検索(EAD/EAY)での使い方
  • 並べ替え・集計(グラフ・クロス集計)での使い方
  • 個別特許ページ・エクセル出力での表示

1. 最先出願日とは

たとえば下の特許(JP2007096944A、分割出願)は、出願日が2007-04-02ですが、ファミリーの出発点は公報の無い日本の出願(特願2003-334670、2003-09-26出願)です。このファミリーの文献には、2017年に出た米国の継続出願も含めて、すべて最先出願日 2003-09-26(最先出願年 2003)が入ります。

個別特許ページの「書誌事項」では、遡及日の下に最先出願日が表示されます。この日付は、ファミリー樹形図の見出しの「最先の出願」と同じです。

■ 値の決め方

文献最先出願日
PFパテントファミリーのある文献ファミリーの出願日と、ファミリーの出願が優先権・原出願として挙げた出願(公報の無い出願を含む)の日付のうち、いちばん古い日付。ファミリー全員に同じ値が入ります
PFパテントファミリーの無い文献(意匠など)その文献自身の日付(出願日・優先日・遡及日・原出願日・国際出願日など)のうち、いちばん古い日付
日付が1つも無い文献値なし(集計・条件には当たりません)

■ ほかの日付の項目との違い

文献出願日優先日遡及日最先出願日
JP2007096944A(この特許・分割)2007-04-022003-09-26, 2004-05-102004-09-172003-09-26
JP2007007190U(実用新案への変更)2007-09-142003-09-26, 2004-05-102004-09-172003-09-26
US 15/414,476(米国の継続・2017年)2017-01-24(空)—2003-09-26
AU2004306004A(各国移行)2004-09-17(空)—2003-09-26
  • 優先日は、その文献が主張する優先権の日付です。米国・豪州などは優先日が空のことが多く、優先日では絞れません。最先出願日はファミリーで決めるので、国によらず値が入ります。
  • 遡及日は、分割・変更などで出願日とみなされる日(原出願の出願日)です。優先権の基礎まではさかのぼりません。
  • 最先公知日は、公知になった(公開された)いちばん早い日で、出願の日付ではありません。

2. 検索条件で使う

■ フィールド検索

フィールド検索の項目選びで、「共通」→「日付関連」の「最先出願日」「最先出願年」を選びます(「最先公知日」の次にあります)。

最先出願日は、出願日と同じように開始・終了の日付と検索種別(範囲内・以上・以下など)で指定します。項目を選ぶと、項目の説明(コード EAD)が表示されます。

■ 対象期間

検索条件設定の「対象期間」の項目にも「最先出願日」があります。

■ コマンド検索

コードコード(省略なし)項目書き方の例
EADearliest_app_date最先出願日EAD:20100101~20101231(2010年の範囲)
EAYearliest_app_year最先出願年TI:電池 AND EAY:2015

検索項目コードの一覧は検索項目コードをご参照ください。

同じ年の範囲でも、最先出願日と出願日では件数が変わります。後の年に出た分割・継続・各国移行が、ファミリーの出発点の年に数えられるためです。

3. 並べ替える

検索結果の「ソート」に「最先出願日 - 降順」「最先出願日 - 昇順」があります。ソートの欄に「出願日」と入力すると、出願日と並んで表示されます。ファミリーの出発点の古いものから先行技術を確認したいときに使えます。

4. 集計・グラフで使う

分析の集計項目の「共通」→「日付関連」に「最先出願日」「最先出願年」があります。最先出願年は出願年と同じ「年の軸」として扱われ、すべての年を並べるグラフ、クロス集計、組み合わせの推移に使えます。

■ 例:燃料電池の出願の推移

同じ検索結果を、最先出願年と出願年で集計して比べた例です。最先出願年のほうが山が1年早く(2005年)、2000年代前半の件数が多くなります。各国移行(優先日から約1年後)・分割・継続を、ファミリーの出発点の年に数えるためです。

最先出願年で集計出願年で集計
  • 直近の年(2024・2025年など)は、最先出願年のほうが少なくなります。最近の出願の多くは前の年の出願を優先権の基礎にしていて、その年に数えられるためです。
  • 数えているのは文献の件数です。ファミリーの数で比べるときは、ファミリー結合・ファミリー代表と組み合わせてください(ファミリー代表&ファミリー結合)。

5. エクセル出力

検索結果の表示項目とエクセルの出力項目にも、「最先出願日」「最先出願年」を選べます。

6. ご注意

  • 最先出願日はPFパテントファミリーで決まるため、毎週のデータ更新で値が変わることがあります。新しい公報は、PFパテントファミリーが付くまでの間は自分の日付の値で、付いた週からファミリーの値になります。
  • ファミリー樹形図の「最先の出願」と日付が違うことがあります(同じ出願が違う日付で記録されている場合など)。
  • 日付が1つも無い古い文献は値なしで、集計・条件には当たりません。1700年より前の日付は、元データの誤りとして使いません。

よくある質問

Q. 優先日の「いちばん古いもの」とは何が違いますか?

A. 優先日は、その文献が主張する優先権だけです。分割・継続の子は親の優先権を主張していないことがあり、米国などは優先日が空のことも多いです。最先出願日はファミリー全体で決めるので、子でも、優先日の空の国でも、ファミリーの出発点の日付が入ります。

Q. 出願日が新しい文献にも、古い日付が入っています。

A. 同じPFパテントファミリーの文献には、すべて同じ最先出願日が入る仕様です。文献ごとの日付が必要なときは、出願日・優先日をお使いください。

Q. 最先の出願の文献が検索結果に出てきません。

A. 最先の出願は、公報の無い出願(優先権の基礎・取り下げた出願など)のことが多く、Patentfieldに文献がない場合があります。番号と日付はファミリー樹形図で確認できます。

Q. グラフの直近の年の件数が、出願年より少ないのはなぜですか?

A. 最近の出願の多くは前の年の出願を優先権の基礎にしているため、その前の年に数えられます。また、公開まで約1年半かかるため、直近の年はどちらの項目でも少なく出ます。

Q. APIで使えますか?

A. 使えます。2026年10月22日から、外部APIでも検索条件・並べ替え・集計・出力に使え、文献取得でも取れます(コード EAD・EAY)。