検索結果画面の「分析」で描けるグラフに、組み合わせチャート・ベン図・組み合わせの推移の3種類が加わりました。1件の特許が持つ複数の値(特許分類・出願人・AIサマリーの用途など)が、どの組み合わせで一緒に出てくるかを件数で比べられます。
「どの技術分類とどの技術分類が一緒に付くことが多いか」「どの会社とどの会社が一緒に出願しているか」「どの組み合わせが年々増えているか」を、グラフ1枚で確認できます。
この記事でわかること
3種類とも、1件の特許に値を複数持つ集計項目で選べます。たとえば、AIサマリーの課題・用途・キーワード、IPC・FI・テーマ・Fターム、出願人・権利者・発明者・代理人、ファミリー出願国などです。出願国・出願年のように1件に値が1つしかない項目では選べません。
| グラフ | 選べる集計 | わかること |
| 組み合わせチャート | 1軸の集計(値を複数持つ集計項目) | どの組み合わせ(2つ・3つ以上の組)が多いか。値ごとの件数も同時に見られます |
| ベン図 | 1軸の集計(値を複数持つ集計項目) | 上位3つの値がどれだけ重なっているか、どれだけ単独か |
| 組み合わせの推移 | 値を複数持つ集計項目 × 出願年・公開年・登録発行年のクロス集計 | どの組み合わせが年ごとに増えているか・減っているか |
操作手順
集計項目(この例ではIPCサブクラス)を選び、「チャート種類」のプルダウンから「組み合わせチャート」または「ベン図」を選びます。
組み合わせの推移は、クロス集計項目に出願年・公開年・登録発行年のいずれかを選ぶと、「チャート種類」に表示されます。
※グラフの種類そのものに契約の条件はありません。分析のグラフを使えるすべてのユーザー(ログインが必要)がご利用いただけます。選べる集計項目(AIサマリーの課題・用途など)は、これまでどおりご契約内容によって変わります。
※この記事の画面は、「全固体電池」(約3万件)と「大規模言語モデル」(約7.7万件)の全文検索で描いたものです。
集計結果の上位の値から、その値のどの組み合わせを持つ特許が何件あるかを描きます(UpSetプロットと呼ばれる形です)。
| 場所 | 表していること |
| 上の棒 | 2つ以上の値の組み合わせごとの件数です。件数の多い順に並びます(初期設定は10組)。その組み合わせの値をすべて含む特許の数で、ほかの値を含んでいても数えます。 |
| 下の点 | 棒の組み合わせに入る値です。緑の点を線でつないだ値の組が、真上の棒の組み合わせです。 |
| 右の棒 | 値ごとの件数です(通常の集計と同じ件数)。 |
この例では、H01M(電池)と H01B(導体・絶縁体)を両方含む特許が2,899件で最も多く、次が H01M と C01B(非金属元素とその化合物)の2,025件です。H01M・H01B・C01B の3つを含む組(702件)のように、3つ以上の組み合わせも同じ図に並びます。
組み合わせる値の決まり方
読み取りのポイント
組み合わせチャートと同じ集計から、上位3つの値(値が2つしかない場合は2つ)の重なりを円で描きます。組み合わせチャートとベン図を切り替えても、集計はやり直しません。
この例では、H01M だけ(H01B・C01B を持たない)が23,137件(77.0%)、H01M と H01B だけが2,197件、3つすべてが702件、3つのどれも含まない特許が2,370件(7.9%)です。
読み取りのポイント
クロス集計の1つ目の軸を値を複数持つ集計項目、2つ目の軸を年(出願年・公開年・登録発行年)にすると、チャート種類に「組み合わせの推移」が表示されます。組み合わせごとの件数を、年ごとのヒートマップで描きます。
上が年 × 組み合わせのヒートマップ(セルの数字がその年の件数)で、下の点と右の棒は組み合わせチャートと同じです。右の棒の件数は、ヒートマップに並べた年(この例では2017〜2026年)の合計です。
出願人の集計では、件数の多い会社どうしはあまり一緒に出願していないため、上位の出願人をそのまま組み合わせても、組み合わせがほとんど出ないことがあります。そのような場合は「共同出願のみ」をオンにします。共同出願の特許だけで集計し直し、よく一緒に出願している組から値を選びます。
操作手順
出願人の集計項目で組み合わせチャート・ベン図・組み合わせの推移を選ぶと、表示設定のアイコンの下に「共同出願のみ」のスイッチが表示されます。組み合わせが1つも出ない場合は、グラフの上に「共同出願の特許だけで集計すると、組み合わせが出ることがあります。」というお知らせも表示されます。
スイッチをオンにする(またはお知らせの「共同出願だけで集計する」をクリックする)と、共同出願の特許だけで集計し直します。スイッチの横の欄で「2者以上」「3者以上」を選べます。
スイッチは、出願人・権利者の集計項目のうち、出願人数で絞り込めるものに表示されます(権利者/出願人横断 原語、出願人横断 英語 (統制)、出願人 (JP:名寄せ・最新・出願・付与)、権利者 (JP:最新)、US・EP・CN・KR の出願人・譲受人)。
オンにすると
「大規模言語モデル」の出願人横断 英語 (統制)・2者以上の例です。中国電信とその技術革新センター(266件)、中国移動とその研究院(172件)、中国建設銀行と CCB Fintech(116件)など、よく一緒に出願している組が並びます。
3者以上
「3者以上」を選ぶと、3者以上の共同出願だけで集計し、互いに一緒に出願している3者から値を選びます。ベン図には、3者がそろう件数が最も多い組を描きます。
「全固体電池」の権利者/出願人横断 原語・3者以上のベン図です。3者がそろう特許が31件あり、3者がそろわない共同出願は2件だけであることがわかります。
同じ条件の組み合わせチャートです。3者の組が棒として並びます。
スイッチの条件が外れるとき
組み合わせチャートと組み合わせの推移では、グラフの上の表示設定のアイコンで、描く部分と組み合わせの数を切り替えられます。アイコンにマウスポインターを置くと、「表示する部分」「組み合わせの表示件数」と、いまの設定が表示されます。設定は、ほかの表示設定と同じく保存した条件やURLに残ります。
表示する部分(左から5つ目のアイコン)
アイコンをクリックするたびに、描く部分が次の順に切り替わります。描かない部分は、アイコンの中で淡く表示されます。
| 描く部分 | 向いている使い方 |
| 上の図・下の点・右の棒(初期設定) | 組み合わせと値ごとの件数を1枚で見る |
| 上の図・下の点 | 値ごとの件数は不要で、組み合わせだけを広く見せる |
| 上の図だけ | 組み合わせの件数のランキングとして見せる(横軸に組み合わせの名前を縦書きで表示) |
| 下の点・右の棒 | どの値がどの組み合わせに入るかと、値ごとの件数を見る |
| 下の点だけ | 組み合わせの中身だけを見せる |
「上の図だけ」では、横軸に組み合わせの値の名前を縦書きで、1つの値を1行で表示します。
「下の点だけ」では、点の並びをグラフ全体に大きく描きます。
組み合わせの表示件数(左から6つ目のアイコン)
棒グラフのアイコン(横に数字)は、描く組み合わせの数です。クリックするたびに 5 → 10 → 15 → 20組 と切り替わります(初期設定は10組)。グラフの枠が狭い場合は、件数や名前の文字が小さくなります。
検索結果画面の「分析」のグラフでは、要素をクリックするとその値が検索条件に入ります。クリックしたあとに検索を実行すると、検索結果が絞り込まれます。
| クリックする場所 | 検索条件に入る値 |
| 組み合わせチャートの上の棒・下の点 | 組み合わせの値をすべて含む(すべて〈AND〉)。続けてクリックしても切り替わりません |
| 組み合わせチャートの右の棒 | その値(棒グラフと同じく、続けてクリックすると「いずれか」→「すべて」→「除く」→ 解除 の順に切り替わります) |
| ベン図の領域 | その領域の値をすべて含み(AND)、ほかの円の値を除く(NOT)。件数0の領域はクリックしても条件は変わりません |
| 組み合わせの推移のセル | 組み合わせの値をすべて含み(AND)、その年 |
※PFレポートの中のグラフは、クリックしても絞り込まれません。ほかのグラフの絞り込み方は マップをクリックして絞り込む をご参照ください。
「共同出願のみ」で使う出願人数の条件として、次の2つの検索条件が加わりました。検索条件の選択リストの「統計関連」から選べるほか、コマンド入力でも使えます。「2」以上を指定すると、共同出願の特許に絞り込めます。
| 検索項目 | コード | 数えるもの | 選択リストの場所 |
| 出願人数 (横断) | CRAPPC | 権利者/出願人横断 原語の出願人・権利者の数(出願人横断 英語 (統制) で「共同出願のみ」を使う場合も、この数で絞り込みます) | 共通 > 統計関連 |
| 出願人数 (JP:名寄せ) | STAPPC | 出願人 (JP:名寄せ) の出願人の数(JPが対象) | 日本(JP) > 統計関連 |
例:コマンド入力で「全固体電池」を検索したとき、CRAPPC:>=2 を加えると2者以上の共同出願、CRAPPC:>=3 を加えると3者以上の共同出願に絞り込めます。
出願人 (JP:最新) など、これまでの出願人数の条件はそのままお使いいただけます。各コードの一覧は 検索項目コード をご参照ください。
PFレポートのプリセットチャートに、組み合わせチャートを使った「用途の組み合わせマップ」が加わりました。
| プリセット | グラフ | 集計項目(わかること) |
| 用途の組み合わせマップ | 組み合わせチャート | AIサマリー 用途中分類(技術がどの用途にまたがって使われているか) |
※AIサマリーグローバルをご契約でない有料アカウントでは、AIサマリー 用途中分類 (JP) で集計します。無料アカウントには、このプリセットは表示されません。
※PFレポートの中のグラフは、クリックしても絞り込まれません。また、「共同出願のみ」のスイッチも表示されません。使い方は PFレポート をご参照ください。
Q. チャート種類に組み合わせチャートが表示されません。
A. 1件の特許に値を複数持つ集計項目のときだけ表示されます(出願国・出願年などでは表示されません)。名寄せ辞書などの辞書や同義語でまとめた集計では、選べてもグラフは描かれず、理由が表示されます。組み合わせの推移は、出願年・公開年・登録発行年とのクロス集計のときに表示されます。
Q. 出願人の組み合わせがほとんど表示されません。
A. 件数の多い会社どうしは、一緒に出願していないことが多いためです。「共同出願のみ」をオンにすると、共同出願の特許だけで集計し、よく一緒に出願している組から値を選び直します。
Q. 表には2社の組があるのに、グラフに表示されません。
A. 同じ件数で、それを含む3社の組がある場合は、2社の組の棒を描きません(同じ特許を指すためです)。表・CSVにはすべての組が残っています。
Q. ベン図の円の大きさが件数どおりではありません。
A. 小さい値の円も見えるように、大きさを調整しています。件数は各領域の数字でご確認ください。
Q. 2者以上より3者以上のほうが、組み合わせが多く表示されました。
A. 値の選び方が違うためです。3者以上では、互いに一緒に出願しているグループ(同じグループの会社など)から値を選ぶため、そのグループの中で2者・3者・4者の組み合わせが多くできます。件数そのものは3者以上のほうが少なくなります。
Q. 集計項目をIPCに替えたら、共同出願の絞り込みが外れました。
A. スイッチが表示されない集計項目・グラフに替えたときは、スイッチが追加した条件を外して検索し直します。IPCの組み合わせを共同出願だけで見たい場合は、検索条件に「出願人数 (横断)」などを追加してください。
Q. クリックして絞り込んだ件数が、棒の件数と違います。
A. 通常の集計が上限件数で打ち切られている場合か、「集計条件を設定」で「文献毎抽出数」を指定している場合に起こります(「10. ご利用にあたっての注意点」を参照)。